午後には雨が降り出し、台風がチェジュ(済州)島近辺を通り過ぎるという、
天気予報を信じ、午前中をメインにしたルートを思案する。
本来は、秋月から古処山に登り、屏山、馬見山と縦走した上で嘉麻峠を経由して、
小石原に下り、杷木にバスで出て、筑後川温泉につかる予定だった。
そこで、昨年も雨の中チャレンジした、
このコースを選択した。
チャリで博多駅まで行き、適当な下りの快速に乗車。
二日市まではすぐ。下車後、おにぎりを2つ買い、踏切を越えて、
二日市温泉経由で武蔵寺に出る。武蔵寺まで来ると、
散歩的なノリの人が多い。武蔵寺に入り、アジサイを見て、すぐに取り掛かる。
今回はシャクナゲコースを採らず、幅の広いノーマルルートを行く。
スタート地点を間違い、若干のタイムand体力のロス。
天拝山は軽いノリで登れる山なので、挨拶すべきかどうか迷う。
適当に会釈、およびされたらし返すという具合で、
フルスピードで登って頂上に行けども、16'58。
昨年の記録と比較しても、全然駄目。
やはり直登的なシャクナゲコースでないと記録は出ない。
山頂でおにぎり1つで腹ごしらえをして、疲れも残ったまま、すぐに縦走路へ。
夏バテ気味なのか、antiクーラー病なのか、調子が今一つ。
縦走路を今日はひたすら行く予定ではないので、
脇道に入り込んだりして、"それ"の跡を探す。
こちらの道は、さっきの喧噪がウソのように、人にほとんど会わない。
幾つかアップダウンを繰り返して、竹林を下り、林道に出る。
269.9mの三角点のある山に行く予定だが、登り口がどこにあるのか。
とりあえず、天拝湖まで出る。
自然歩道をそのまま歩いて、皐月ゴルフ場の手前で2万5千を拡げて、考察。
すると、たまたま犬を連れて散歩中のおばさまが通りかかった。
全く期待もせずに、この山に登れますか?、と聞いてみると、
道があった、との返事。
しばらく同行し、この辺りと教えていただいた。
そこから強引によじ登り尾根道に出ると、
果たして、木に黄色のペンキでマークが付けてあり、確かに道が存在していた。
後は、ひたすらその道に辿って登るだけで良かった。
頂上には、赤い鳥居まであって、人がたまに来るようであることが分る。
西側斜面で興奮した後に元来た道を下る。
迷うこともなく下り続けると、どうも記憶にない道を下り出していて、
行き止まり。道路は下に見えるし、強引に下ることも考慮したが、
ここは落ち着いて、
とりあえず、元来た道に引き返すことにした。
再び登り直し、ある程度行った所で記憶のある場所。
ここで、また下り道を探し始め、これかな、という道をしばらく下るが、
薄暗くて自信がない。もう1度引き返すと、
ちゃんとペンキで←と書かれた木を見付け、安心して下る。
しばらく行くと記憶のある道に出て、上手く車道に出られた。
いまいち体調が良くないようであることと、これからの天候と、
先程のルート探しの神経疲労で、
山口からバスで帰ろうかと弱気になりかけたが、
時間的にも、まだ帰る時間でもないので、しばらく自然歩道に従うことにした。
車道を少し登ると自然歩道入口。懐しい。
そこを入って行く。
人の気配はないものの、道は非常に良く、しばらく進むと、
以前チェックしていた石塁が。今回は丹念に見てみることにする。
想像では、戦国期の筑紫氏の屋敷跡と思われるが、確固とした証拠はない。
江戸時代に開墾されただけかもしれない。
この近くにあるはずの、"それ"を求めて、キョロキョロとしながら、
登ってみるが、それらしい気配も自然歩道の近くにはなく、
基山に着いてしまう。頂上に登り出すと、ちょうど下って行く人達がいて、
頂上には誰もいなくて不気味だった。
これから雨が降るであろうことを考えれば、当たり前か。
寧ろ、自分がおかしいのは事実だろう。
確かに、台風の影響か風が強い。
九千部の方から黒い雲も流れて来ているようだ。
とりあえず、おにぎりを1つ食し、以前両親と登った水門からのコースを下る。
本当は礎石群を見ながら下るコースを採りたかったが、
以前は道を間違え遠回りをしたし、この天候なので、
確実で短い、このコースを選択した。
トントンと下って行くと、曲輪の跡のような所を通過。
以前は気が付かなかったが、あれは基肄城の遺構ではなかろう。
おそらく筑紫氏以降のものだろう。
道路に出る所には石塁もあり、確信へと。
しばらく行くと水門。7世紀の物とは思えない。
小川から引いた水を飲み、下る。格別美味いわけでもない。
あとはひたすら車道を基山駅に向かう。格別面白くもない。
先程から降っていた小雨が次第に大粒になって来た。
なんとか駅に辿り着くと、外は大降りになりつつあった。
再び二日市駅で下車し、小雨の降る中、二日市温泉へ。
御前湯に入る。200円とお得だったが、石鹸、シャンプーを持たず、
仕方なく汗を洗い流すことだけに狙いをしぼる。
誰か、哀れんでくれないかと期待したが駄目だった。
湯ぶねにつかり、出る準備をしたところ、
横にいたおじさんに、「石鹸で洗わないと風呂に入った気がしないだろう?」、
と石鹸、シャンプーを使わせていただいた。
清潔になって出て、グビッと森永のヨーグルトを飲む。
中学生の頃の帰宅時に飲んで以来だったか、懐しい。
西鉄二日市まで歩き、ザック以外清潔にして天神に出る。
天神で用を済ませ、博多駅まで歩き、チャリにて帰宅。
水谷、平島-千代反田-藏田-アレックス、山形-米田-ホベルト-古賀、
増川-福嶋。
スタメンやsubの選手を見ただけで、今日は苦戦するなと感じた。
契約満了に伴うベンチーニョの退団は、
このチームに大きな影響を及ぼすであろうと想像するに難くない。
案の定、試合は札幌を凌駕して支配しているものの、
攻撃が一定のリズムでしか生まれず、
それを変えるようなタメを作れるような選手もおらず、
アクセントのない単調な展開だった。
とにかくサイドから放り込み、時々ミドルを狙う、と云う展開で、
たまに札幌のカウンターを喰らったりしてヒヤッとさせられた。
後半になってベンチで叱咤されたのか、
点を取りに多少前がかりになって押し寄せるものの、
最後のツメが甘く、返って、カウンターから札幌に見事に決められる始末だった。
とにかく、札幌の選手は勝ちたい一心のようでひたむきなプレーが目立った。
失点直後から福岡は押しに押したが、
田中のドフリーのヘッドもGKの目の前だったり、
有光のPA内での転倒をシミュレーションと判断されたりと、
チャンスはある程度作れてはいたが、それを決められなかった。
それに対して、札幌は完全に自陣に籠ることもなく、
負けても失うものは何もないと云わんばかりに、
ボールを奪うと5、6人は攻めにかかって2点目を貪欲に狙って来ていた。
福岡はタイムアップまで、気迫を見せながらも攻めたが、
結局3試合連続無得点のまま試合を終えた。
確かに最後のツメが甘いようだが、選手の気迫は感じられた。
選手に敗因を押しつけるつもりはない。
今日のように同じタイプの選手を出しても、点は獲れないように感じる。
やはり、ベンチーニョのようなリズムを変えられる選手は1人は必要である。
20節の川崎戦の前半では、昨年見られた躍動感のある攻撃が見られ、
試合に負けたとは云え、このままやって行けば、
勝ち続けるであろうという感触は感じられたし、選手から自信も感じた。
それが、今日の試合では、
明かにベンチーニョの不在がチームの不活性さを直結しており、
彼が退団となった現状では手詰りと云うことが分かっただけだった。
最近契約が決まったエジウソンがリズムを変えられる選手であるか、
タメを作れる選手がスタメンに台頭しなければ、
おそらく来シーズンもJ2で闘う羽目になるであろう。
最早、病気というか憑かれたと表現すべきか。
実家帰宅命令が出たので(大した理由ではないのだが)、
佐賀方面で物色し、かねてから狙っていた、綾部近辺をターゲットに。
投票後、博多駅を、おそらく1週間前と同じ時刻の便で南下。
鳥栖駅で乗り換え、中原駅下車。
綾部神社に向かって北進。寒水川から引いた水が脇を流れている。
綾部神社では、何かの神事の準備が行われていた。
とりあえず、綾部神社のすぐ横の山に登る。何年振りだろうか。
多少記憶と違ったりする。すぐ下り、
鷹取山へ向かう。ひなたは暑いが、木陰に入れば、まだ涼しい。
登山道入口と云う石の標識から左に入り、畑の横を進む。
しばらく行って、記帳してみると、7/3から記録がない。
こんなマニアックな山には、夏に好きこのんで登る人も稀だろう。
さらに進むと、イノシシのためのトタン製の柵があって、
そのまま真っ直進むべきなのか躊躇する。
だが、それ以外に道もなく、
柵を越えて、しばらく行くと、札のような標識があり、間違ってなかった。
渓流の流れる、雰囲気の良い山道を歩くと、
情報通りに林道に出た。ここで、水分補給し、
山頂への道に入る。とにかく、蝉が多い。
しばらく歩くと、遺構らしき箇所があって、興奮のボルテージも上がり出す。
山頂までの急登を登りきり、到着。草ボウボウだった。
おにぎりを食する前に、繁茂しまくっとう山頂をうろちょろと。
三角点を示す木製の棒はあるものの、それ自体が見付からない。
山頂から北に伸びる道を行ってみると林道に出て、
しばらく行ってみるものの面白味がないので、
ザックを置いて来た、山頂に引き返し、草がない岩の上で食す。
ゆっくりとしたかったのだが、スズメバチらしき物体が横切ったので、
すぐ様去ることにした。下り道に入ると、
ブーンとハエかそれ以上の物体に追い掛け、追い回され、走って下る。
来た道を下り、記帳のノートに下山を報告して、綾部に戻る。
これからは道のはっきりしない山へ。
前者が規程演技なら、後者は自由演技と云ったところ。
手元の資料を元に、怪しげな道を登って行くと、狙い通りの"それ"だった。
信じられないくらいに遺構が残っており、思わず、うっとりとため息。
少々、蚊達がうるさかったが、丹念に見て周ることに。
幸先良く、1つ目を発見し、次の"それ"を探す。
途中、軒先の犬に吠えられかけたが、彼も暑さのせいでやる気がなく、
ノペッと伏したままだった。
手元の資料通りに2つ目を発見。
多少荒れ気味で竹林地帯だったので、帰り道を失わぬように、慎重に進む。
と云っても規模は小さく、2つ目を完了させる。
暑さで若干、肉体的にも精神的にも参り出した。
3つ目に行くか、躊躇してしまう。
途中、偶然に通りかかった、前方後円墳である高柳大塚古墳を見て、
九州自動車道の下をくぐる。
3つ目は右手方向の山のようだが、果樹園の先に続く道は、
途中チェーンがしてある。
自動車は行けないようだ、と解釈。
脇を通過して先に進む。九電の送電線管理用?の道でもあったらしく、
意外に道はしっかりしている。昨日の雨のせいか、小川が氾濫していて、
多少歩きにくい。右手の山へ登る道を探してみたが、
薮漕ぎする程のやる気も起こらず、退却する。
次は鎮西山がターゲット。
九州自動車道の脇の道を行けば短距離で行けるようだったが、
ひらい山荘を過ぎ、鎮西山直前で農園にぶつかり、多少遠回りをする羽目に。
午前中は曇り空で、さほどまで暑くはなかったが、昼過ぎてから、
晴れ間が見え始め、苛酷になって来た。
頂上まで公園化され歩き易かったが、公園化されすぎたせいか、
"それ"の匂いがさっぱりしない。あんまりだ。
公園化されてあるのに、人も全くいないし(こんなに暑いんじゃ当たり前か)、
余り管理もされてないのか。
頂上で軽く休んでから、行きの道とは違う道を下る。
少し下った所で、蝉の鳴き声による、無音状態を体感する。
聞こえるのは、辺りの木々にはり付いた蝉の鳴き声のみで、
そのためにそれ以外の音は何も聞こえず、蝉の声にも無感覚になる。
車道に出て、再び来た登山道と合流して、公園から出る。
暑いので、とにかく、早く帰ろうと、中原駅まで歩くことに。
中原からだいぶ西に来てしまったので、それを回復するには、かなり距離があった。
途中寄ろうとした別の遺跡では、白昼下、いちゃついているカップルがいたので、
急遽回避し、仕方なく、阿蘇山の噴火の遺跡を見て、南下して34号線に出て、
結果的に南側から回って、中原駅に到着。
適当な温泉がなく臭いままだが、佐賀駅までさほどの距離でもないのが救い。
余り待ち時間もなく電車も来て、帰宅。
先々週に計画していたルート
を実行することにする。西鉄電車で天神から朝倉街道乗り換えで行くより、
JRで博多駅を出て二日市乗り換えの方が安く上がるので、後者を選択。
二日市からのバスでうつらうつらと甘木までして気が付いたら、
甘木一帯、特にあろうことか秋月方向には、薄暗く雲がかかっていて、
嫌な雰囲気だった。それでも、福岡市内は晴れ渡っているのかもしれない。
おそらくローカル的な天候なのだろうと推測。
雨具などは一応用意して来たものの、
雨の中の強行軍するつもりはなかっただけに、甘木で乗り換えた後も、
甘木観光のバスで野鳥まで行く間、ルート変更して目的を代えるか、
とりあえず、古処山まで登ってみて判断するか、弱気にならざるをえなかった。
とにかく、雷鳴が轟こうもんなら、速攻で退却する予定であった。
九州自然歩道歩きは、宝満山から、ここ秋月まで完了していて、
猶且、
秋月キャンプ場から馬見山までも歩いている
ので、そこを補完しつつ、完全系を成すことが今回の目的の1つであったが、
野鳥で降りたがために若干(資料館前-野鳥区間)を、
またしても不完全なまま残すことになった。
完全系にするためには、資料館前で降りるべきだった。
野鳥下車後、小雨が降る中、とりあえずキャンプ場まで歩く。
途中で、これから登ろうとする団体を見掛け、モティベーションは上がる。
キャンプ場入口から入って行くと、さらに登山者の姿を見出し、安心する。
大学生っぽいバンガローに泊まったらしい団体が帰って行くところだった。
それに対し、登ろうとする人の平均年齢は、おそらく50歳は下るまい。
それどころか、40歳以下が小生を除いていたのかどうかも怪しい。
ともかく、平均年齢を下げていることを実感しつつ登る準備をする。
準備中に玄人でもなさそうな団体に抜かれたが、
すぐに抜き返す。登り出すと、結構人がいる。
こんな天気の中物好き達ばかり。
まあ、予定通り来て、ローカル的な雨雲は予想外だったケースがほとんどだろう。
この九州自然歩道は野鳥川沿いで、
暑い中、渓流の近くを歩けるのが魅力の1つだろう。
途中の分岐から、水舟へのノーマルルートからはずれ、
マニアックな紅葉谷コースに入る。
マニアック故か、でっかいヒキガエルや沢ガニがのんびりとしていて、
こちらが気を付かう羽目になった。
急登をしばらく登ると、期待通りに"それ"の跡。
完全に雲の中のせいか、靄っているが視界は悪くない。喉もさほど喝かない。
人が全然いない。途中、イノシシだったのか、ザザッと音がした。
770mの地点にある、地蔵?を見て、山頂に向かう。
水舟からのルートと合流する辺りで、
オオキツネノカミソリの群落を発見。もう散り際か。
初めて見るだけに、
物珍しさも手伝い撮影する。
ここから道は泥まみれで滑り易く、比較的ゆっくりと登る。
前を行く人がこちらに抜かれまいと?頑張っているようだ。
とにかく頂上はすぐなので彼の後を余裕を持って追う。
頂上では先客がそこそこいて、ベンチでおにぎりを1つ食し、
水分を補給して、屏山へと向う。
山頂から、石灰岩を登り、降りようとしたところ、滑りそうだなと、
警戒したにも関わらず、両足を置いた瞬間に、完全に払われる。
1本。バナナの皮でもここまで綺麗に滑らないだろうと云うくらいの芸術点。
大した怪我もなく済んだし、人に見られずに済んだ。
しばらく、石灰岩は続くので、慎重に降りて行く。
古処山へ登る2グループと擦れ違う。
それから屏山までは、快調に飛ばす。
前回は大将隠しとかに行ったせいか、結構時間を掛けたが、
今回はあっという間に着いた。
ここで軽く休憩をとる。
宇土浦越から馬見山までの急登は印象に残っているから、
とりあえず、宇土浦越までは快調に飛ばす。平坦な所は若干走った。
古処山からは、雨雲とも縁が切れたようで、
曇っていて景色は期待できないものの、日照り地獄は避けられ、
気温もさほど上がらず、コンディションは悪くない。
疲れてはいなかったが、これからの急登を考慮して、
宇土浦越で充分休憩をとって、いざ。
後ろを振り返ると、屏山辺りに雲が掛かっていて、こちらへ流れて来る気配がする。
整備された道を登って行くと、以前"それ"と睨んでいた場所へ。
最早、推測は確信へと変わる。経験の成せる業というか、臭いプンプンだった。
ちょっと馬見山方向に行くと3段の堀切もあるし。
そこから頂上はすぐだった記憶があったが、これは完全な記憶違いで、
ここから辛抱が必要だった。記憶とは、なんと曖昧なものであろうか、
過去の辛いことも柔らげてしまう。
ともかく暑い中なんとか頂上へ。3年前よりも息が切れた分遅いようだ。
気候の違いはあるにせよ、3年前はなんでこんなに速いのか。
馬見山山頂に着いた途端に、小雨が降って来て、慌てて、おにぎりを1つ食して、
すぐに小石原への縦走路に入る。山頂からちょっと東に行った所からの、
南の景色は、江川ダムから耳納連山へと雄大だった記憶があるが、
曇っていて、まるで駄目。
嘉麻峠まで、かなりあるし、初めての道やけん、まあ、ゆったりと行こうと。
が、それも束の間、
しばらく、フラットな部分があったので、ついつい走ってしまう。
下りの傾斜が大きくなった所で、滑りそうなので、ゆっくりと行くことにする。
道の雰囲気は自然林が多いせいか、かなり良い。
途中で小石原方向から来た、3人組のパーティーとすれ違う。
結局、屏山から嘉麻峠まで会ったのは、この人達だけだった。
しばらく進んでいると、雨が本格的になり、傘をさす。
ザックカヴァーもするかどうか躊躇したが、いろいろと面倒なので、
とりあえず、様子を見る。
雨のせいで体が冷え、鳥肌状態を感じる。
防寒具は持ってこなかったが、マズかったか。
針葉樹や人工林地帯になり出し、うんざりし始めると林道が周りに見え出す。
なかなか合流せずに並走して、林道を交差する。
一旦、水分補給をする。
林道をそのまま下った方が楽だろうなあと思いながらも、
重たい足をうんざりする九州自然歩道へと。
やんでいた雨が大降りになり、雷を予感し慌てて下るものの、
それはなく、そのうちに止む。
次第に空気が、もわっと湿度が高く、生温くなって来た。
自動車の音も聞こえ出す。
最後の植林地帯を下り抜けると、嘉麻峠だった。
が、それにしても、嘉麻峠に出たら、
すぐに観光バスでやって来た客らで賑わう民芸村で、
さながら横井さんのような気分だった。
こっちは、雨のせいで頭髪が濡れ、タオルを片手にむさくるしい格好と云うのに、
かたや、涼しそうな普段着に包まれた大多数。
それでも、民芸村で小石原焼を物色してみるも、
値段との釣り合いから買うまでには到らなかった。
後々、ここでの時間のロスが尾を引いた。
とりあえず、旧小石原小学校の裏手にある、
本日の最大の目的地である"それ"へ向かう。
完全に晴れ渡ってしまい、暑い。
"それ"は、マムシ注意の看板のある小山で、
辺りに木々が倒してあって、
予習段階で見た写真とは、だいぶかけ離れた感じだった。
すぐに下り、予定のバスに乗るために、余裕を持って役場前に行く。
どうやって待ち時間を潰すか、考えていたのに、
予習して調べておいた時刻表は平日の物で、
既に10分前に行ってしまっていた。次までは2時間待ち。
一応、バスに乗れなかった場合のコースを考えていたので、
行くことにする。歩いて下って行く。
小石原焼の家兼店が道路脇にところどころある。
歩いて下る物好きは皆無。皆、車。
鶴地区まで歩いて、地元で梅干しを干していた、おばさまに聞くと、
わざわざ息子に聞いてくれと、よく見てみると窯元で、
その圭秀窯の主人に教えてもらう。
どうやら歩いて来た方向のようで、下流に来すぎたらしく、釜床にあるらしい。
秋月から歩いて来たことを軽くアピールすると呆れられた。
そこの飼犬が、よりによって小生の汗臭い体臭が好きなのか、
クンクンとなついてくる。
吠えないし、なかなか可愛いもんだ。
元来た道を引き返し、高取焼の裏手の林道をひたすら497mに向かって進んでみる。
地図の通りに突き当たり、少し山の様子を窺うと、何やら獣の姿が。
鹿だった。が、その後、ひっきりなしに近くで銃声がしていた。
哀れにも犠牲になったかもしれない。この山が"それ"とのことだが、
それといった道もなく、植林地帯。適当に道を探せどもないし、
銃声がひっきりなしで、恐くて深入りできない。
バスの時間も次は逃せないので、諦め下ることにした。
再び鶴地区に戻ったところで、あの人なら知っているよ、
と教えてもらった家の住人の方がたまたま外におられたので、聞いてみると、
今行った山でなく、手前の山だったらしく、
その人の隠居から聞いたことがあると云うことと現在の"それ"の情報をいただいた。
惜しむらくは、間違った場所へ登って無駄にした時間である。
バスに乗り、杷木に向かう。
バスの最後部に女子学生がいたので、他の乗客もいないこともあり、
最前部に座る。
運転手には迷惑(臭害)をかけたようで大変申し訳なかった。
早く降りてくれと内心思っていたかもしれない。
ともかく、恐縮するように体を若干収縮させ、終点の杷木で下車。
16時過ぎと云うのに、
すさまじいばかりの炎天下の中、
以前逃した"それ"を求めて歩く。
どんな変質的なことでも、「太陽のせい」で済みそうなくらい。
犬を散歩中の人に「夕月神社はこのままで行けますか?」と質問、
「行けるけど、今日、何かあるの?」と訝しげ。
「"それ"の跡ですよね?」と応答。「"それ"。。。」。終了。
しっかり道を聞いておかなかったせいで、曲るべき道を逃し、
かなり無駄な運動量と時間を消費した。目的を果たし、
今日最大の楽しみである、
筑後川温泉のとあるホテルの展望露天風呂
に行ってみる。こともあろうに、「日帰り湯 不可」の文字が。
余りの人気に宿泊客からクレームが付いたのだろう。
それとも一時的に「日帰り湯 不可」なのか。
仕方ないので、横のホテルの湯を浴びる。
安くついたのは良かったが、屋上での湯を楽しみにしていただけに、
やりきれない。ここも宿泊客しか露天風呂には入れないらしい。
まあ汗を流し、完全に着替え、こざっぱりと出来るだけでも幸せである。
杷木バスセンターから高速バスに乗り、とんだハプニングもなく帰宅。
水谷、平島-千代反田-藏田-アレックス、山形-米田-エジウソン-古賀、
増川-田中。
ベンチーニョを欠いてから、結局、引き分けを挟んで3連敗中と、
明かに中盤のタメを作れていないせいで点を獲れなくなっているのだろう。
決定力不足どころか、決定機不足の感もある。
試合開始から大宮の両SBは完全に引いて福岡にボールを持たせておいて、
福岡の十八番であるサイド攻撃を潰しにきた。
これが、相手の術中にはまり、それでもサイドからと、
結局シュートも撃てずに、カウンターを喰らう、という、
日露戦争での旅順203高地さながらに、無策な状態になっていった。
新加入のエジウソンは福岡の十八番を知らないためか、
時折味のあるスルーパスを出すが、誰も反応しない。
そんな中、あっさりと大宮のCKから冨田に決められると、
中盤にも、FWバレーに簡単にカウンターから決められ、
試合は前半ながらほぼ決っした。
その後、前半30分過ぎながら、FW田中を林、右SB平島を川島に代えてきた。
当然のようにハーフタイム開始からブーイング。
後半になっても、前半の交代は効いて来ないし、点の臭いもしない。
それどころか、レンタル移籍中の久永に左サイドを突破され、
簡単に上げられたクロスをバレーに頭で押し込まれ、万事窮した。
その後は、前線とDF陣の動きがバラバラで何をしたいのか、
選手が分ってないようだった。ちょっとした救いとしては、
開幕から調子が最悪だった林が、
開幕時よりはマシな動きをしていたことくらいか。
昨年の好調期から程遠いものではあったが。
ともかく観る前からワクワクしない状態に陥いっているにのは確か。
そして、pseudo状態へ。