岩屋城の高橋氏に備え、秋月氏によって築城されたと推測される。(『福岡県の城』より)
今回もここを
吉田から城山城と小佐古城との間の峠に出る登り道があり、
西へ尾根を登ると、旧筑穂町と旧穂波町の町境の石標が続き、これに従い、
西へ北へ進むと、二郭に至る。
南側に堀切があり(最左画像)、郭内には三角点がある。
ここを北へ一旦下り、さらに進むと、右へ微かに竪堀？があり、主郭に至る。
主郭は三角形のような縄張りで、北から西にかけて腰郭があり(中央画像)、
西側の尾根に堀切と土塁が残っている(最右画像)。
もともと西側の峰を主郭とした在地領主の城郭を戦国末期に秋月氏が大きく改修したと推測している。
『福岡県の城郭』より
今回も小佐古城同様にここを
吉田から城山城と小佐古城との間の峠に出る登り道があり、東側へ登る。
登り切った所を東へ荒れた竹藪を抜けると、石塁を伴った虎口のような構造が残っていた(左端画像)。
そこからさらに東へ登ると、浅くなった堀切があり(中央画像)、主郭に至る。
主郭から東へ下り坂となるが、細い尾根上に腰郭が続き(右端画像)、下り切ると吉田からの道と合流する。
その東側に櫓台という郭がある。
小佐古城と比べても、構造的には余り技巧的でない。
秋月氏の家臣、奈良原刑部少輔高助が築城し、その子の兵庫亮は秀吉の九州征伐の際に秋月種実の先手として討死した。
一方、筑紫家文書によれば、筑紫氏家臣幡崎兵庫が在番している。
続風土記によれば、
天正14年(1586)7月14日島津軍は一ノ岳城に攻める際に当城を通り過ぎ、既に空で、何の抵抗もなかった。
(『大野城市史』より)
平野神社の住宅を挟んだ南側の小山で、階段を登って行ける最高地点のあるエリアには、
人の手の入った跡がある。
一方、北に藪化した谷を挟んだエリアは矢竹が生えており、
植林されている。明確な遺構らしいものはなかった。
秋月氏の家臣の城であったようであるが、それ以上はっきりしない。
(福岡県の中近世城館跡�気茲�)
隈江集落の背後にある小富士から伸びる尾根の突端に位置する。
麓は竹藪で尾根周辺は広葉樹の自然林となっている。
突端の最高地点を主郭に、周囲に帯曲輪を配する、砦もしくはのろし台レベルの小さな城址である。
尾根の伸びる北側に堀切が残っている(右1,2画像)。
大友旗下の城とも、秋月氏家臣福嶽美濃守の城とも伝わり、定かでない。(福岡県の城郭より)
大園集落の背後の水の流れる谷から登ると、ずっと杣道があり、かなり登った所で南へ上がる尾根があり、
踏み跡も若干残っておりしばらく行くと、中腹辺りで切岸のような人工的な跡があった(上段左端画像)。
ここをしばらく登ると西郭と東郭の間の左から4,5番目の堀切に達する。
東側には連続して堀切があり、現在は倒木も手伝ってかなり進むのが困難であった(上段左2,3画像)。
計12本の堀切が残っているが、これほどまであるとやや病的にも見えてくる。
東郭は余り広くもなく(上段左4画像)、東側に下ったところに普通の堀切が2本あり(上段左5画像)、
また尾根の伸びる北東側にも堀切が綺麗に残っている。(上段右端画像)
一方西郭は、こちらが主郭らしく、連続堀切群からのルートも東郭に比べ厳重にできている。
北側から登り最初の郭に入ると内升形的になっていて曲輪の高さより1段低くなっている。
次の郭への登り道には石塁の跡らしい補強の跡が残っていた。
次の郭の中心には櫓台のような1段高くなったエリアが残る。
さらに南側から北へ登った所が主郭だったか、現在三角点のある最高地点となる(下段最右画像)。
一方、主郭から西側は標高差があって郭となっているが、さしたる構造物もない。
どちらかというと、東側の守りを意識した構造で、畝状竪堀もなく、
反秋月氏の城であったのだろうか。
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