実行ファイルはちゃんとコンパイルされるものの、
error while loading shared libraries: libgfortran.so.0:
cannot open shared object file: No such file or directory
と表示され、実行してくれない。
googleても日本語サイトはなく、英語を読んでなんとなく原因が分かったような分からないような。
とりあえず、ログインシェルで
LD_LIBRARY_PATHに"/usr/local/lib64"を書き加えてコンパイルし、(#source ログインシェル)
実行させると成功。
昨年とは違い、桂から延岡へと長いというか、面倒な移動である。
阪急で十三乗り換えで蛍ヶ池。大阪モノレールに乗り換え、フライト40分前くらいに大阪空港着。
荷物チェックで、うっかりとザックにスイスアーミーナイフを入れていたために、
ひかかり、機内に持ち込めないそうで、別預りの形で空港で受け取ることになった。
キャンプシーズンのせいか宮崎行きの飛行機は満席。
神戸空港、剣岳?の上空を通過し、宮崎へ。アーミーナイフを受け取り、
外へ出ると、早速、宮崎弁が聞こえ、
祖母のいる鹿児島のイントネーションに近い、そのなにげなく聞こえて来た会話に、
やっぱり九州は良いなと郷愁感に捕われた。
次はJRで一気に延岡まで特急で。2枚切符を購入。
駅にはランナーぽい人が1人いた。
値と量を考え、結局安い方の椎茸飯を購入し、電車内で昼食。
値段を重視したためにやや少なく満腹にはさっぱり至らないものの、
明日のことを鑑みれば空腹だけは避けたいところで、やや腹もくち、少時間昼寝。
この日豊線は1回下っているはずなのに、リニアモーターカーの実験線の跡を、初めて見た。
宮崎に夜着いたから、暗くて見えなかったのだろう。
日向市からは、明日のコースを下見というより、懐しさで一杯。
だが、思い出されるのは、順調な走りをした昨年よりも、
復路で苦しみ34kmでリタイアした、その記憶。
日向市を過ぎ、昨年渡った、門川を通過。本当に懐しい。
昨年のおじさんは元気にしているだろうか、などと回想シーンに浸る。
土々呂、旭ヶ丘を通過し、残り5kmくらいの高架の下をくぐって南延岡に来た頃には、
今までいまいちピンと来てなかった明日延岡で再び走るという事実が一気に現実のものとなり、
モティベーションが上がって来た。
延岡駅で、入院中の祖母に出すための絵葉書を購入し、会場方向へ。
途中、スポーツ用品店前でリストバンドを現地調達予定だったことを思い出し、
熟慮して購入。土砂降りで使い物にならないことにならないように祈る。
そのまま市役所に行き、1次受付を済ませる。
ゼッケンが「123」だったので、やたらとボランティアの方々の反応が良い。
寧ろ、その反応に付いて行けず、恐縮してしまう。
それから定宿となっているホテルへ移動。この近さが良い。
鍵を受け取って、部屋に入ろうにも開け方がさっぱり分からず、
ホテルの人に実演指導してもらった。
正直、初めての人間は、分からんて。今年初めて新館の方を予約したばっかりに。
下見バスの出る16時まで、1時間くらいしかない。
慌てて、着替え、スタート1km強の周回コースを回り、安賀多橋を渡り、
ちょっと行った所(あと1km地点)で、 引き返す。
スピードはテレテレペース。疲れたくないし、汗もかきたくなかった。
ホテルに戻り、着替え、市役所へ。下見バスに乗り込む。
今年で3年目で、コース自体は分かっていて、最早下見バスに乗る必要もなさそうだが、
これに乗らないと全てが始まらない気がしてついつい乗ってしまう。
今年はコースガイドの方が昨年、一昨年の方と違っていた。
慣れないためか、1km毎のポイントの説明でなく、5km毎と、スポンジや給水に位置を説明。
疲れとバス内の暖房のせいか、かなり眠かった。
コースは記憶の通りで特に注意すべき点はもうない。
日向市で折り返し、延岡市内に戻る。途中、下見バスと気付いて、
時折、興味深そうにこちらをみつめる一般市民の視線が心地良くもあり、少々照れ臭くもあった。
レセプションパーティーの会場の前で下車。
早速、会場入り。同じようにバスに乗っていた人達も会場入りし、
開演まで歓談。
パーティーの内容はともかく、食事と、何よりも経験者達との会話が楽しくて仕方がない。
端から見れば、異常な、ストイックな連中ではあるが、それらの人間が一同に会し、
一時的ながらコミュニティーを持つと、それが当たり前で会話も弾む。
そんな異常な世界の中でも凄い人はいる訳で、
川内から来られたFさんは、本格的に始めたここ2シーズンで17本くらいフルを走って、
2週間前にも1本、1週間前にも走り、10kmでリタイアしたらしく、そのタフさに皆驚いていた。
パーティーも話しが尽きないうちに終了。NATSの応援(催し)が年々進化している。
昨年同様に、「おぐら」大瀬店でチキン南蛮を食べに。
パーティでは、それを考慮し、やや控えたが、結構腹は膨れた。
注文から出て来るまで、やや時間があったおかげか、
ライスとチキン南蛮をペロリとたいらげた。サラダはお代わりも。
日頃食べているチキン南蛮とは、タルタルソースから違う。さすが本場。
ホテルに戻り、展望浴場に入り、ランシャツにゼッケンを着け、祖母へのはがきを書く。
妙に落ち着かない。
なんとか24時前にはベッドに入れたが、就寝後も、緊張からか目が幾度が覚め、
多少寒気を感じた。
若干、寝冷えしたのか、かすかに頭痛がする。気のせいということにしておこう。
6:10に起床し、着替えて、6:30に朝食へ。
今日の夕方までは天候が持つようなことをTVの天気予報は伝えていた。
食堂には既に他のランナーの方々もいて、
小生は黙々と2回お替わりをして、バナナは部屋に持ち帰ることにした。
食べ終える頃に、昨日のレセプションで一緒のテーブルの人と会った。
ここのホテルを大会の斡旋で紹介されたとか。
部屋に戻り、例年通りに、延岡城に散歩に出掛ける。
こう、例年通りの行事をこなすと落ち着くは小生の性格によるものなのか、
はたまた、単純に歳をとっただけなのか。
例年通りに、駐車場から登って行く。例年通りにTV中継用の車が停まっていて準備している。
例年通りの物を見るのも落ち着く。散歩中のおばさんやおじさんがいた。
本丸で軽く体操し、日向市方向を眺める。
昨年とほど同じコースを下る。千人殺しの石垣の前で軽く体を動かし、撮影。
昨年と異なる、野口記念館の裏手から降りて、
コンビニでスペシャルドリンク用のミネラルウォーターを購入。
レジのおいちゃんが風がないよと話しかけて来た。
部屋に戻り、早速、
スペシャルドリンク作り。そして、ウィダーの空容器×4それぞれに8〜9割方入れて完成。
ついついスキージャンプ(録画)を見てしまう。市役所にスペシャルドリンクを持って行き、
15、20、30、35kmにスペシャルドリンクを、25kmにウィダー(エネルギー)を置くことにする。
再び、ホテルに戻り、ランパンを履く。いよいよである。
9時前にホテルをチェックアウトし、会場入り。3階の更衣室は予想通り、ごったがえして、
空孔がないため、外の廊下を確保して、アップ用のウェアに着替える。
準備運動をして、まず、最初の1kmを走ることにして、ゆっくりと周回する。
橋を渡り、河川敷へ下り、練習場を1周して、やや疲れを感じた。
ゆっくりと市役所に戻る。スタートまで30分くらい。
やはり落ち着かない。20分前になったところで、ランシャツ1枚で外へ寒さのチェックに出てみる。
まだ、ランシャツの人はいなくて、若干浮いている気がする。
昨年と比べても余り寒くもなく、アームウォーマーは要らないと判断。
グローブだけで十分であろう。再び、3階まで上がり、座って落ち着かせる。
10分前を切ったところで、ゆっくりと外に出て、最後の準備運動へ。
やはり寒いが、アームウォーマーを取りに行く時間もないので我慢。判断ミスか。
スタート3分前くらいに、昨日のパーティーの人に会い、談笑し、同じ位置に陣どる。
後ろから2、3列目くらいか。
訳も分からないまま、30秒前を迎え、あっという間にスタート。
とにかく、早く1kmの感覚を掴むことと、始めから無理をしないことを念頭に、
周回コースへ。悪くないペース。
2〜4kmで多少脇腹が痛い気がしたが、いつのまにかその痛みも消散していた。
5kmを20'53。22秒の貯金。悪くない。だが、まだまだ、今日の体の具合は把握できない。
集団の後ろを走っているせいか、次の集団まで間隔があるようで、
最下位を走っている感覚を感じるが、後ろを振り返ってもエネルギーをロスするだけで無駄なので、
気にしながらも我慢して黙々と前を向いて走る。
やや発汗していたので、8kmのスポンジで体を拭く。
沿道の応援は、地元の人に集中する。まあ前半の応援は、後半程に効果は見込めない。
でも応援される側も、リアクションをとるのに無理をして、結局疲れているように、
端から見て、思わざるをえなかった。
6kmくらいから、ほぼ同じペースの一定の集団が形成され、
遅れないように、また、追い抜かないように、付いて行くことにした。
12kmの船越峠を登る辺りから、集団のトップを走っていたランナーが遅れ出し、
集団のスピードも同じようにスピードダウンし出したので、
下り出したところで、集団を卒業し、前にいたランナーをターゲットにややスピードを上げた。
13kmからは、そのランナーとしばらく並走することになった。
時計も5kmを過ぎてからは、5km毎にラップを採るだけで、
1km毎に目視。4'15を越えないようにスピード調整。13kmからのランナーも、
同様の考えらしく、お互いに会話がないにも関わらず意識し合いながら、
遅れないように、ほぼ同ペースで走る。
徐々に先行していたランナーを抜くことが多くなりだした。
15kmは、km表示を見過ごした。(後から聞いた話では、標識がなく、道路にラインしかなかったとか)
今日、初めてのスペシャルドリンクを取り、吸う。
と、前にレセプションの人が。余り調子も良くないのか。
先頭集団は早くも復路を。去年よりも早いペースのようだ。
18kmの関門もクリア。この調子だとハーフもクリアできる。
足にマメができたのか、痛む。が、走れない訳ではない。
相変わらず、並走を続け、ペースをキープ。レセプションの人も加えて、3人で並走。
20kmのスペシャルドリンク前で、右に寄るためにスピードを上げたせいか、もしくは、
スペシャルドリンクを飲んだせいか、呼吸が荒れた。それまで、呼吸音が全く立たないくらいだったから、
多少きつかった。ドリンクも、もったいないので律義に全部飲んでしまったせいか、ちょっと腹が重い。
ハーフを1'30くらい余裕を持って通過したが、疲れを感じ出し、心配になって来た。
呼吸もまだ荒れ気味。騙し騙し、42km走れるのか。
22km手前で、折り返し地点を通過したが、若干スピードを上げてしまっていたのか、
並走していた2人が付いて来なくなった。1人の呼吸音はある程度まで聞こえていたが、
後ろを振り返るエネルギーがもったいないので、マイペースで走ることに専念。
ハーフ前の、本当なら調子の上がるべき時期にも、体は軽くならなかったので、
最後まで持たせるつもりで、走幅を小さくした。
スピードの落ちたランナー達は、沿道で応援する人に釣られてか、
道路がカーヴして外側になるにも関わらず、
そちらに固まって走っている。小生も去年、一昨年と外側を走った記憶もあるが、
今日は妙に冷静で、片側2車線の道路の内側1車線は車が走っているが、
極力内側を走るべく、車の近くを走る。
しかも、沿道の応援も余り目に入らず、走りだけに集中できた。
見ず知らずの人に応援されると、感謝と恐縮でついつい会釈してしまうから、尚更。
25kmで置いていた、ウィダーインゼリー・エネルギーを取る。
これがなんと、手がかじかんで、キャップが開かない。
ヤバイと焦り、慌てて、オフィシャルの水を取って、飲む。
ウィダーを飲まないで捨てるのは、非常にもったいないので、
しばらく格闘。想定外の展開だ。まさか、手がかじかんで、キャップを開けられないとは。
歯で固定して試みるも駄目。いろいろと試すうちに、どうやったかは記憶に残っていないが、
ようやく開けられて、最後まで飲み尽す。来年は、1回開けておこうと反省。
ペースも順調。未だに自分自身の体調に自信が持てなかったが、
ハーフを過ぎてからも調子は良いので、このままのペースを維持することにした。
ともかく、どんどん前を行くランナーを抜いて行ける。
27〜28kmで、こりゃ、体は軽いし、良い感じだなという感触を掴んだ。
行けるところまで、同じペースで行こうと。
たまに名前付きの応援を受けて、意識をそっちに持っていかれてしまう。
昨年は、こんなに嬉しいことはない、と思ったのに、今年は勘弁して欲しいと思うくらいで、
甚だわがまま。
30kmを過ぎたところで、若干の疲労を感じたが、足は動く。
例年よりも遥かに軽い。船越峠も良いペースで登って行ったが、
余り無理をすると後が恐いので、4'15くらいで乗り切ることにして抑えた。
土々呂へ下り、前にいた5〜6人の集団を掴まえ、すぐに抜き去る。
まだまだ前には、ペースが落ちて来ているランナーがいる。
家の3階から線路越しに大声で応援してくれる、おいちゃんもいた。往路もいたし、
確か、一昨年、昨年も大声で応援していた記憶がある。
35kmも、ラップが落ちたと思いきや、順調。
沿道の応援は、地元の仲間だけに送られたりするが、今日は全然構いやしない。
松林に入って、おばちゃん達の集団に名前付きで応援されたので、
若干の笑みを含めて会釈したせいか、ひどく盛り上がっていた。
有料道路と合流したが、若干の疲れがあるものの、足はよく動く。
まだまだ。前方になかなか良いペースで行くランナーがいたので、目標にして走る。
残り5km表示がでだして、JRの上を行く高架を越えてから、
少しずつきつくなって来た。目標に定めたランナーも抜き、追い付かれないように、
ペースをキープ。40kmを越えてさすがに苦しくなった。
呼吸も荒れ出した。確かにきついのだが、もう終わりか、という一種の寂しさを感じ、
まだまだ走っていたい気持ちも同居する。残り1kmを切り、
安賀多橋の手前の軽い傾斜がきつい。最後の市役所前までの直線の手前まで、
ややスピードダウンしたようだ。交差点を曲がると、残り219mで、
ダッシュでさらに2、3人かわし、気持ち良くゴール。今年のゴールの写真は、
さぞかし良い表情をしているだろうと思う。
ゴールと同時に、バスタオルを掛けてもらい、右手にはドリンクの入った紙コップ。
至れり尽せりだ。
ダウンをするために、ゴールラインからその先の交差点まで軽くジョグるが、
1往復はなんとか走れたが、2往復目は、マメの影響と足がこわばってしまって、
歩くので精一杯。エネルギーはまだまだだが、足がもう駄目。
表彰式が始まったので、最初だけ見て、そそくさと正面玄関からでなく、
脇の方から戻る。階段を昇るのもやっと。すぐに着替え、NATSのうどんを食べに。
食し、すぐに「アスリートの湯」に入りに、昨日お世話になったホテルに。
ここの浴場はさ程広くないので、ランナー5、6人もいると、まさに芋の子を洗うが如し。
湯ぶねにはつからずに、上がり、NATSの方にお礼を言って、外へ出た。
すでに大会本部の市役所前は、宴の後。寂しさが漂う。
痛い足を引きずるように駅へ。下りの普通電車の発車時刻までそんなに余裕ない。
駅間近になって、走らざるをえなくなり、鞭撃って走る。
走るという表現にふさわしくない程の走りっぷり。よたよた、と。
発車時刻まで、まだ数分あることに気付き、ゆっくりと駅に入り、列車に乗り込む。
とりあえず、当初の予定通り、宮崎空港には一気に行かずに、日向市で観光することにする。
日向市駅で下車し、バス停の時刻表を見るが、乗るべき電車の発車時刻までに日知屋城まで往復できない。
どうしようかと悩んでいたら、観光案内書にレンタサイクルと。
早速、駅の駐車場で受け付けを済ませ、荷物を1つ預かってもらい、
目的地へ出発。サドルの下にクッションがあるチャリで、実にこぎやすい。
結構、新品で、走りも滑らか。国道10号で出て、
少し南下し、海の方へ。
しばらく走ると、大御神社の鳥居があり、
南東方向へ右折。程なくして到着。
マラソン疲れがあって、さすがにきつい。
猫がいて、碑の撮影にとまどった。
予想以上の遺構で、得した気になる。
ストーンサークルの指示板があったが、なんか胡散臭い。
丹念に見て回り、まだ時間的な余裕もあったので、大御神社へ。
ここには"さざれ石"があるので、見て行くことにする。
重たい足をひきずり、往復。砂利道で実に歩きにくい。
再びチャリで駅まで引き返す。なんとか1時間強で戻り、100円で済んだ。
宮崎空港行きの特急は、遅れて来た。
自由席に乗ろうとすると、中には、昨日のレセプションで同席した鹿児島から来た2人が。
レース後に会わずにいたので、挨拶もなく、別れていたので、再会はなによりだった。
今日のレースや練習などについて、いろいろと話した。
小生だけ自己記録を更新するような好成績だったので、少し気を遣ったが、
口が軽くなりかけた。宮崎駅で2人は下車し、別れる。
空港にフライト時刻の1時間以上も前に着いたので、
自分への土産に、もも焼きを買い、祖母へ今日の結果を報告すべく、
喫茶店でコーヒーを飲みつつ絵葉書を埋める。
ポストに投函し、予めアーミーナイフを外に出して、身体・荷物チェック。
伊丹行きの飛行機は満席らしい。雨の降る中のフライトで若干揺れた。
前に座っていていたおかげで、早めにジュースを飲め、
その後の気象条件からドリンクサービスの中止のとばっちりを受けずに済んだ。
伊丹空港からは往路の引き返し。
突如として湧き起こる洟。そして、くしゃみ。風邪?、それとも、花粉症?
まだ、どちらか判断を付きかねる。目は痒くないものの、くしゃみやさらさら系の洟。 風邪であることを祈る。
どうやら、風邪のようだ。一安心。